メモリーの増設で得られる効果について
2015/05/20
一般的に、メモリーを増設するとパソコンが速くなると言われていますが、普段のパソコンの使い方や環境によっては、あまり速度が変わらない場合もあります。
メモリーは、パソコンで作業を行うときに、処理されるデータが一時的に読み込まれる場所で、パソコンでプログラムを起動するとアプリケーションのプログラムやデータが、ハードディスクからメモリーに読み込まれ、CPUが処理を行います。
よって増設を行うことで、一度に読み込めるデータ量も増え、大量のデータを効率良く処理することができるようになるという仕組みです。
メモリーの種類について
メモリーは、主記憶装置、またはメインメモリとも言い、大きく分けるとデスクトップ用(DIMM)とノートパソコン用(S.O.DIMM)の2種類があります。
さらに、それぞれDDR、DDR2、DDR3の3種類があり、マザーボードが対応する規格に適合していなければいけません。
さらに細かく分けると、PC3-12800、PC3-10600、PC2-6400、PC2-5300、PC2-4200、PC3200などの転送速度や動作周波数の異なるものに分けることができます。
メモリーの互換性について
メモリーを増設するにあたって一番大事なことは、DDR3 (PC3)などメモリー規格に確実合致しているものを増設することです。
さらに、それぞれのモジュール規格(チップ規格)には下位互換性があります。
例えば、PC3-10600(DDR3-1333)対応のマザーボードでは、PC3-10600よりも動作周波数が高い(データ転送速度が速い)メインメモリーが使えますが、マザーボード側に合わせて動作するため、このマザーボードに PC3-12800のメインメモリーを搭載すると、PC3-10600の動作クロック周波数(データ転送速度)で動作します。
また、デュアルチャネルという同じ規格、同じ容量のメモリを2枚取り付けることにより、転送速度を向上させる技術にパソコンが対応している場合もあるため、そういった意味でも同じ規格の物を増設するとより効果的です。
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