マザーボードに使用されている電子部品について
2015/05/20
電子部品とは電気製品に使用される部品のことです。
今回はその電子部品の中でもパソコンのマザーボードに使用されている電子部品の役割や仕組みについて紹介します。
また、マザーボードとはファンやCPU、メモリなどたくさんの主要部品が取り付けられたメインの基盤のことです。
マザーボードには、その他にも電源を構成する回路などがあり、コンデンサやコイル、抵抗器、電池、トランジスタなどが取り付けられています。
コンデンサ
コンデンサにはいくつか種類があり、マザーボードに使用されるコンデンサはセラミックコンデンサや電解コンデンサが多く使用されています。
役割としては、電気エネルギー(電荷)を蓄えたり放出したりする部品です。
セラミックコンデンサは誘電率が極めて高い特殊なセラミック材料が用いられており、中でも積層セラミックコンデンサはセラミック誘電体と内部電極をサンドイッチ状に交互に多層積層することで、小型化と大容量化を実現させており、小さいもので0.25×0.125mmのコンデンサもあります。
電解コンデンサはアルミニウムなどの金属と電解質が使用されており、大きな静電容量を得ることができるのが特徴で、電源用の部品として使用されることが多いです。
抵抗器
抵抗器とは抵抗を与えることで電気を流れにくくさせ、流れる電気の量を制限したり調整する部品のことです。
種類は、固定抵抗器、可変抵抗器、半固定抵抗器などがありますが、マザーボードにはチップ抵抗器が主に使用されています。
また、チップ抵抗器の特徴は形状が非常に小さいため基板上に多くの部品を取り付ける場合に利用されます。
コイル
コイルとは針金などを渦巻状に巻いたもので、コイルに電気を流すと磁石になる(電気エネルギーを磁気エネルギーに変化させる)という働きが一般的ですが
その他にも必要な信号と不必要な信号を分けるフィルターの役割や、電源回路においては電圧を安定させる平滑の働き、高周波回路において回路間のインピーダンス整合 (マッチング)を行うなどの働きがあります。
また、コイルはインダクタと呼ばれることもあります。
トランジスタ
トランジスタは、アナログ回路においては電流増幅として、またデジタル回路においてはスイッチングとして主に利用されています。
パソコンのマザーボードにはFET(電界効果トランジスタ)が搭載されており、FETは「ソース」「ゲート」「ドレイン」の3つの端子を持ち、ゲート端子に電圧をかけることによってソース、ドレイン間を流れる電流を制御します。
以上がパソコンのマザーボードに使用されている電子部品の紹介になります。
紹介した部品の中でもコンデンサの故障は電源が入らなくなったりすることもあるので、通電しない、電源が入らないなどの電源トラブルが起きた場合はコンデンサーの故障も疑って見ましょう。
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